県民投票条例案に賛同して署名して下さった18万の皆様へ



皆様ご承知のように、まことに残念ながら条例案は否決されてしまいました。しかもその否決の理由や、そこに至るまでの経緯には納得のいかない点が数々ありました。


①川勝知事や県当局がたびたび指摘した「不備」はあったのか?

静岡県の直接請求制度に関するマニュアルには「条例案は完全である必要はな(い)」と書いてあります。当然ですね。最初から完全を求められたら、一般県民が条例案など請求できるわけがありません。だから「完全である必要はな(い)」と書いてあるのです。にもかかわらず、知事・議会・県庁一体となって不備不備と言い続けました。知事・議会・県庁はそれを知らなかったのでしょうか。それとも知っていながら条例案を受けつけたくないために、責任を私たちに押し付けたのでしょうか。知らなかったのなら無知ですし、知っていたなら虚偽です。

②条例案の内容は不適当だったのか。

 たとえば投票資格を18歳以上としたことは極めて当然なことです。浜岡原発の問題にはより若い人の意見こそ求められるべきものなのです。にもかかわらず、名簿を作るのが大変だとか、お金がかかるとかの理由で修正を指摘するなど、何が一番大切かをわきまえない愚かな恥ずかしい行為です。このように「不備」と指摘された部分にはそれぞれ大切な意味がありました。でも私たちは修正案を通すことが何より大事と考え、仕方なく修正案を呑みました。

 ③国の原子力行政が地方の住民投票で左右されてよいのか、という意見があったが…

 大切なことは国で決める。静岡県は住民投票などせず国の決定に従っていればよい、ということなのでしょう。それなら汚染されたガレキも使用済み核燃料の最終処分地も国が静岡県と指定すればすべて受け入れることになりますね。それなら国は楽だ。なにもかもみんな静岡県にもってくればいい。なにしろ国で決めたことには従うのだから…

 ④驚くべき反対理由。原案と違った修正案だから否決

 さんざん不備不備といって修正を求めながら、泣く泣く提出した修正案に対して、最初に提出した原案とは違ってきたから賛成できないという議員まで現れました。OH NO!

今回の否決には心から憤りを感じます。真面目に議論してくれたのならいい。日本の、静岡県の将来を、20歳未満の若い人たちの将来を考えてくれたのならいい。でもこの経緯を見るととても悲しく恥ずかしくなります。子供たち孫たちひ孫たちまだ生まれてこない未来の県民たちに済まなくなります。このままではいかん。何かしなければ…


尚、今回修正案を提出して下さった県議会議員は次の方々です。(敬称略)
 池谷晴一、 小長井由雄、 四本康久、 阿部卓也、 佐野愛子、 源馬謙太郎、
 田内浩之、 前林孝一良、 中澤通訓、 山本貴史、 柏木 健



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